商談相手の心理を読み取る営業スキル⑤ 氷のように無表情な人でも笑わせる事ができます
どんなポーカーフェイスでも必ず「心を開く」ポイントがあります。
アジアのトップだったアメリカ人ボスは「笑わぬA」と呼ばれていました。誰も彼の笑顔を見た事が無いので「今度こそ笑わせてやる」と彼が出席するイベントではみんなで競い合いますが、誰も成功しません。
あるイベントで、私は彼の横に座りました。回りから「Mr.Aを笑わせろ！」と盛んに合図が来ます。みんなはジョークなどで彼を笑わせようとしますが、私は英語のジョークがうまいわけでもなく、いつもむすっとしているAを前にすると、話しかける事すら躊躇してしまいます。
私は「相手に関心を示すレコグニション」で「Aを父親の顔にしたらどうか」と考え、あれこれ話しかけました。
最初は「Yes」「No」としか答えなかった彼ですが、子供のスポーツ試合の観戦に行くという話題になり、初めて彼が笑顔で長男のバスケの試合の話しをしてくれました。
私はそれ以来「初めてAを笑顔にした男」と尊敬されるようになりました。
私が嬉しかったのは、「相手に関心を示すレコグニション」スキルは、万人に通用すると言う事でした。氷のように無表情な「笑わぬMr.A」を笑顔にした事は、私の人生で大きな自信になりました。
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