Self Reliance

自立支援事業

「人生を逆算して計画する」

このプログラムは自身の進路について悩んでいる、高校生・大学生・就活生の方々をサポートするために始めました。当初は個別のカウンセリングを行っていましたが、現在は個別カウンセリングの新規受付はせずに、ブログ記事と文章にて支援を行っています。近々Amazon Kindleより書籍にして出版しますので、準備ができ次第ご案内させていただきます。

目的なしで人生を過ごすことのリスク

企業で採用面接を何年も担当しましたが、「マーケティング、営業が何をするのか?」分からずに面接をしてくる学生さんによく出会いました。どのような業態があり、どのような企業があるのか、日系企業・外資系企業の違い、社内にどんな組織があるのか、学生さんが大好きなマーケティングや企画の他にどんな仕事があるのか、を知らずに何となく企業イメージだけで応募してくる学生さんがとても多いように感じます。

目的がはっきりしない学生さんは「何をしたいか?」聞かれても決まり文句で回答できますが、「どこでも就職できればよい」という気持ちでは説得力のある回答は期待できません。新卒採用の3年以内の離職率は3割と報道されています。厚労省の2018年の公表データ(「新規学卒就職者の離職状況」)では「大卒32%、短大卒41%、高卒39%、中卒64%」とあります。せっかく入社してもすぐ辞めてしまう背景には、納得いかないまま就職してしまう学生さん達の心理があるのだと思います。

人生のゴールを設定する方法

目的もなく高校、大学、会社を受験する若者が多いと言われています。しかし中学・高校生の段階で将来のビジョンを持つことは難しいです。それでも「将来どんな人生を過ごしたいか?」という漠然としたイメージは作る事が出来ると思います。これも実際に紙に書いてみると、大学生でも社会人でも書けません。細かいイメージは無理でも、たとえば「どこに住んでいたいのか?」と考えてみると「自然の豊かな田舎」「東京の真ん中」「ニューヨーク」などは考える事が出来るはずです。
また「誰と暮らしていたいか?」と考えると「伴侶とたくさんの子供」「独身で気の合った仲間と」「一人が良い」程度なら考えられるはずです。「その場所でどんな家に住んでいたいのか?」と考えると、中古のマンション・アパート、一戸建て、大邸宅など色々なイメージがわいてくるでしょう。このように考えていけば「大雑把な自分の人生のイメージ」を作る事が出来ます。そして、それを実現するために「年収いくら必要か?」と考えます。それは今のまわりの大人から情報をもらって考えます。
次に「どんな仕事ならその収入を得られるか?」調べます。年収1千万が必要な人生なら、日本の企業より外資系の方が早く目標が達成出来る、と考えるかもしれません。あるいは「堅実に貯金すれば地方公務員がベスト」という判断になるかもしれません。こうなると同じ公務員でも国家公務員と地方公務員でどれほど給料が違うのか、気になります。次にその仕事につくために必要な教育。そのためにどの学校へ行くべきかを調べます。すると、中学生・高校生の自分は今何をしなければならないか、が分かってくるでしょう。

これが「逆算の人生設計」です。

つまりゴールから逆算して自身の人生設計をするわけです。私自身、最初のニュージーランドでの勤務は16歳の頃から「ニュージーランドで働く」と決めていたら、新聞でそれに関する情報を見つけたのでした。そしてその通りになりました。

ゴールを設定すると必要な情報に気づくようになる

多くの自己啓発書で書かれている事と似てはいますが、大きく異なる事は「情報が引き寄せられてくる」と言うより「ゴールを設定していると、それに関する情報に気づくようになる」と言う事です。

古今東西の成功者は「人生のゴール」を設定していました。それについて「夢は持ち続けていると必ず叶う」「必ずそれらが引き寄せられてくる」という説明がよくなされています。そういう場合もあると思いますが、私の感じている事は少し異なります。「自分が気になること、好きな事の情報はしょっちゅう目につく」という経験は皆さんにあると思います。これと同じで「ゴールを設定すると、それに関する情報に自分が気づくようになる」のだと私は自分の経験から確信しています。つまり今まで気づかなかったヒントがあちらこちらにある事に気づき、それを見過ごしさえしなければゴールに近づくことが出きるのです。

私自身、最初のニュージーランドでの勤務は16歳の頃から「ニュージーランドで働く」と決めていたら、新聞でそれに関する情報を見つけたのでした。そしてその通りになりました。

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