Self Reliance

自立支援事業

高校中退後、世界を回ってきた男性の前向きな取り組み姿勢について

最近、海外から帰国した20代前半の若い男性の応援をしています。みなさんの参考になると思いますのでご紹介します。

この方は日本の高校を中退後、アメリカに留学されましたがヨーロッパでやりたいことがあることに気づきドイツ、フランスなどで何年かを過ごし、先日フランス人の彼女を伴い帰国しました。

彼の素晴らしいところはとても前向きで、30才までに起業して十分な資産を蓄え、それ以降は自分のように学校を中退した若者のための学校を日本に作ろうというしっかりしたビジョンを持っているところです。
彼の手帳には人生計画が細かく記されていました。私がみなさんに持つようにお勧めしているような「生涯のビジョン」だったので驚きました。

彼はこの方法で自分の人生を作り上げていくことができる、と自分自身で気づいたそうです。
そして私の教えている内容をサイトで見たところ、自分の考えと同じだったのでとても驚いていました。

このような彼ですので学歴、資格、経験に関係なく、とても豊かなアイデアを持っています。

私が「日本にあってフランスやヨーロッパにない商材、システムがありますか?あるいはその逆でフランスやヨーロッパにあって日本にないものはありますか?」と聞くと、フランス人の彼女と話し合った結果10種類近く出してきました。
私は彼らとそのひとつひとつについて話し合い、ビジネスモデル分析を行い、どれが最もリスクが低く利益を短期間で上げることができるかについて検討しました。

その結果一つにしぼり、それの実現性に向けて市場調査を始めることになりました。

彼はビジネス経験がないというので、その方法や調査の際のポイントについてよく知りませんでしたが私が少し提案するとどんどん自分でなすべきことがわかってきたようです。

大切なことは彼のように「若者のためのフリースクールを作り、国際社会に目を向けさせ社会に役立つ人材として育てる」というビジョンを持っていると、そこへ至るまでの様々な道のり、手法が必要なプロセスと共に示されるということです。

しっかりしたビジョンを持っている人には、そこへ向かうためのステップが次々と見えてきます。
「僕の人生はいつも大切な局面で誰かに助けられてきた。今回もそうだと感じる」
と彼は話してくれました。

特に「僕は社会経験やビジネス経験がなくて教え導いてくれる人、つまりメンターになってくれる人を探して来た。でもそう言う人との付き合いがなくてどうしたらよいかと常に考えていたら、偶然弟があなたの知り合いであなたが我が家に来たときに僕が彼女と出かけるところであなたとあいさつしたらあなたの経歴が分かって驚いた。しかもあなたの経営している会社が若者の自立支援をしていてその名前が一般社団法人メンターと言うのでもう一度驚いた」
と話してくれたのにはこちらも驚きました。

彼の話で注目すべきことは彼が「自分には誰かメンターが必要」と感じていたところに私が現れたということです。

私達の中に眠っている未活動のCompetencyはさまざまな情報に気づきます。
「いつも夢を持っていると必要なことが引き寄せられてくる」という表現をする自己啓発本が多いですが、そうではなく、正しくは「必要な情報は常に周りに満ちている」のですが「それに私達が気づかない」だけなのです。

今回彼は私がたまたま彼の弟さんの家に行った時に私と会った時にもう家を出て50メートルほど彼女と歩いていたのに戻ってきて「うちに御用ですか?」と声をかけてくれたことが私と出会うきっかけになったわけです。

私は彼にまだ何のお手伝いもしていませんが、少なくとも私との話し合いから彼がいくつかのビジネスアイデアを考えだし、そのうちのひとつに絞って動き始めていることは、今後の彼の人生に何らかの影響を与えることは間違いありません。
なぜなら彼は今回初めて自分が考えたビジネスでそれについての市場調査を自分自身で行うことになったので、今後私との縁が切れたとしても、これからどうやって動いていけばよいか自分で考える方法を経験したからです。

この経験は貴重です。これが今後彼が自身の企業、ビジネスを考えるにあたってひとつの最初の経験として記憶に残るからです。

仮にこれがうまくいかなくてもそれは問題ありません。
彼がいつも新たなCompetencyを目覚めさせていれば、それがどんどん新しい展開をもたらしてくれます。

みなさんは私自身が自分の人生ビジョンを何度か修正する必要があったことはサイトの中にも色々書いてありますので、ご存知と思います。

彼も今後そのような経験をしていくことでしょう。しかし彼が考えているフリースクールのビジョンを常に北極星のように彼の人生の最終ゴールとして位置付けていれば、いつかそこに導かれることでしょう。

私にとってこのような経験はとても嬉しいことです。
このような若者は必ず自身のビジョン実現のための道を見つけ、そのようにしていくからです。

みなさんもぜひ彼のように前向きにビジョンを活用していってください。応援しています。