Self Reliance

自立支援事業

ビジョンをもつとなぜ成功するのか?

古今東西の成功者のすべてが例外なく「人生のビジョン」を持っていました。誰一人単なる夢物語をぼんやり考えていた人はいません。

あまりにも多くの自己啓発本が「夢を毎日考えていればそれは現実になる」「それらが引き寄せられてくる」といかにも簡単にそれが実現するかのように伝えています。

それらは間違いではありませんが、大切なことを伝えていません。
多分「書かなくても分かるだろう」と考えて飛ばしたのかもしれませんが、私の知人の何人かはそれらの本を読み長年毎日夢を思い描き、それを唱えていましたがその通りにならず、理想と現実の自分とのギャップに苦しみうつ病になりました。
「こんなはずじゃない。理想の自分はこんなもんじゃない。夢を毎日思い描いて居ればその通りになるはずなんだ」とひどい苦しみ方でした。

若者が人生で成功するための『逆算の人生設計マニュアル』」(税込み1,080円)には同じ夢を持つにしてもそれが現実になっているための方法が記されています。

簡単に言うとこれらの成功者は「人生のビジョンを持ち、毎日そのことについて考えていると、眠っているCompetency(コンピテンシー)が目覚めるので、実現に必要な情報に気づくようになり、それをすぐ実践する、すぐその人に会いに行く、あるいは一生懸命学んで身につけていく、すると実現に必要な準備ができていく」という経験をしているのです。

私は17歳の頃からこの方法を実践してきました。
当時は何も具体的なビジョンは持っていなかったのですが「海外で英語を使って仕事をしてオーストラリアに住んで、広い家を買って子供をたくさんもうけてそこで幸せに暮らす」というイメージを作りました。
17歳の少年の持つ情報量などしれたものです。ましてや今のようにネットで手軽に情報が得られる時代でもありませんでした。

そんな私がたまたま17歳の時に英語の勉強のために買ったNews Week誌に「オーストラリアに完成したシドニーオペラハウス」の特集記事が載っていたのです。それを読んで何となくこのようなイメージが膨らんできたので作りだしたのです。

しかし17歳の情報量で作ったビジョンを基に人生を過ごすのはあまりにも無謀です。私はもっと勉強する必要があるとわかりました。
つまりこれが私にとって最初のアクションでした。何となく立てたビジョンに対して「自分はあまりにも何も知らなさすぎる」と気づいたことでした。

この段階で私の中では「ビジョンの実現に向けて必要なことを学ぶ」というコンピテンシーが目覚めたのでしょう。
その結果私はあるきっかけがあって「毎週本を2冊、1年50週間で100冊読む」という目標を立てることになりました。
このことについてはマニュアルについて詳しく書いてあります。

これがきっかけとなり、私は「自分がたてたビジョンを実現するためにあれもこれも勉強しなければならない」「どうやら会社には海外勤務と言うものがあり、それに選ばれるためにはかなり仕事ができないとだめらしい」ということに気づき始めたわけです。

このようにぼんやりしたビジョンを立てるだけでも自分の中に眠っているコンピテンシーは必要に応じて目覚めてくれ、私達に必要な情報を与えてくれるようになします。

しかしこれを勘違いしてはいけないのは、「情報が引き寄せられてくる」のではなく、「私達がそれらの情報に気づくようになる」のです。

たとえば、ある国に旅行したいと思い始めると「その国の情報があちらこちらにある」ことに気づくでしょう。それは前からあったのですが、私達がそのことに興味を持つようになったので、目につきやすくなったのです。

このようにして目覚めたコンピテンシーは私達のビジョンの実現に必要な情報を見つけやすくしてくれますし、さらに必要なコンピテンシーが次々と目覚めてくれるのです。