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コロナ自宅待機中の就活生のみなさん: ㉕「前向きな発言・態度」が組織には必要です

コロナ自宅待機中の就活生の皆さん。

アメリカの管理職研修で、面白い実験を経験しました。
30人ほどの参加者の中から、アメフトをしていた体格の良い男性が2名、前に呼ばれ「両腕を左右に伸ばし、力を入れるよう」に指示されました。インストラクターがそれを上から押さえつけます。

男性達は「力を入れて手が下がらないよう頑張れ」と言われます。アメフトをしていた男性達の力は強く、インストラクターは後ろから男性達の両腕を下げようと押さえつけますが、なかなか下がりません。
次に残りの研修生全員に、次のような指示がされます。

「1分の間、人生で最悪の出来事を思い出し、その時の気分になって下さい」
1分経つとクラスの雰囲気はよどみ、みんな下を向いて暗い気分になってきました。インストラクターは、もう一度二人の男性に「力を入れて!」と両手を伸ばさせました。

驚いた事に今回は、両腕はインストラクターの指一本で簡単に下がってしまいました!びっくりしました。
アメフトの男性達は「え?力が入らない!」と叫びます。
次にインストラクターは全員に「はい!次は生まれて初めてキスをした時の事を思い出して!」と指示しました。

驚いた事に、今度はインストラクターが両手を使っても一本の腕すら下げることができませんでした。
この後、クラスの半分を「最悪の思い出」、残り半分を「ファーストキス」に分けて、テストをしました。アメフト男性の腕はどうなったでしょう?

半分ずつでも、腕に力は入りませんでした。
インストラクターは「この実験の教訓は何かな?」と研修生に聞きます。
皆さん、お分かりですね。「後ろ向きNegativeな人が組織に居ると、全体の力が落ちる」でした。不思議な感じがしませんか?

アメリカでこのような研修が行われているのは、私には驚きでした。
しかしアメリカの大学病院で医師から「どちらの薬が君に合うか、テストするね」と、これと同じ実験をされた事で「理屈は分からないけれど、こういう事も『あり』なんだ」と感じました。

医師から薬の入った「中身の見えない袋」を左わきに抱えさせられ、右手を真っすぐに伸ばし、力を入れるよう言われました。後は研修の実験と同じでした。
結果は、最初の袋は力が入り、二回目の袋は力が入りませんでした。医師は「うん、最初の薬だ」と、私の体に必要な薬を選びました。

アメリカの営業研修ではこのような方法で、組織に悪影響をもつ「後ろ向き(Negative)」なものを排除し、病院では「体が欲していない薬」を避けるようにしています。
私はこの経験から「前向きな発言・態度」が組織には必要、と理解しています。

 

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