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営業支援事業

「5つの営業基本スキル」を学ぶとどうなるの?:⑨相手の質問の意図を探って理由付けをしましょう

このような答え方をされると、相手は「十分理解していないのにもかかわらず」営業担当者が「わかったでしょう?」という顔をするので、再度の質問もしにくく「もやっ」としたまま商談が先に進んでしまいます。
営業担当者は「理解された」と思いこんでいるので、追加説明もなくそのままです。

この時の商談相手の心理が大切です。

アメリカ人は「分からない事は徹底的に分かるまで聞く」人が多いですが、日本人は「質問に答えてもらうと、再度聞くのは失礼・申し訳ない・理解できず恥ずかしい・面倒くさい」という心理から、「質問し直さない」人が多いのです。

商談が進み、導入になると利益に関わりますからその段階になって、一生懸命質問してきます。

しかし初回売りこみなど「まだどうでもいい商談」の場合、みなさんも「あまり質問してくれない」という経験が多いのではないでしょうか?これはこのような心理状態だからなのですね。
営業が「相手の質問にきちんと答えない」と、相手も適当に理解してしまいます。

相手が「なぜこのような質問をするのか?」を考えて答えましょう。
「自分の知っている答え」や「思いついた答え」を言うのは、絶対やめましょう。それらは相手の求める答えにならないからです。

初回訪問や新商品紹介では、相手の質問はまだ「本気の質問ではない」事が多いですが、ここで「相手の質問の意図」を探り、相手の求める答えを与えていくと、相手は次第に興味を持ってくれます。
「自分の知っている答えを説明する」だけのプレゼンとは、相手の食いつきが全く変わってきます。

「相手の聞きたい事をそらさず、まっすぐ答える」には、①のスキル「リスニング」と②「プローブ(相手の気持ちを探る)」スキルを活用します。
その上で、「相手の性格を分析」し、それに合わせた理由付けを行うと、効果的にこちらの商材の価値を理解してもらう事が出来るのです。

 

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