Self Reliance

自立支援事業

高卒のフリーターから人生の成功をめざす

先日高卒後、2年間バイトをしていた21才フリーターの方とお会いしました。

夢の実現のために来春の大学受験を考えていたところ、「知人の紹介である会社を紹介してもらった。自分の専門性がない仕事で、特にしたい仕事ではないけれどこれから予備校の講習や大学に入ったら4年間の授業料などを親に負担してもらうより、紹介された仕事に就いた方がよいだろうか?」という相談を受けました。

みなさんはどう思われますか?

私は「その紹介された仕事は『あなたのなりたい姿』の実現のステップになりますか?」と聞いてみました。
すると「この仕事は特にしたいものではないので、自分のビジョンとは関係ない」とのことでした。
彼のたてたビジョンは「お金をたくさんかせいで家族を養う。親から独立する」というものでした。

「家族を養う」というビジョンを立てられているので、彼が「結婚する」と言う希望を持っておられることが分かります。
また「お金をたくさんかせぐ」「親から独立する」というビジョンから、親へ負担をかけて申し訳ない、という気持ちが大きいことも読み取れます。

彼のビジョンをもう少し詳しく、具体的にしてみましょう。

「家族を養う」とは「経済的な自立」「しっかりした父親になりたい」というビジョンと思います。
彼の「なりたい姿」をこのあたりからもう少し詳しく作ってみましょう。

「未来の奥さんとどんな家庭を作りたいのか?」
「子どもは何人で、彼らと普段どんな生活をしたいのか?」
「家庭中心の生活にしたいのか?」
「子育ては妻に任せて自分は仕事に没頭してお金をたくさん稼ぐバリバリのビジネスマンになる、という生活を目指すのか?」

このように考えると自分の望みがはっきりしてくるので、ビジョンがクリアになってきます。
その過程で、自分のビジョン実現に必要な生活環境(家、広さ、規模、必要な施設)が明確になってきますから、彼の中の眠っているCompetencyはその実現に向けた情報集めに動き始めます。

今の彼に何がベストなのかは私にはよく分かりません。
ただ、日本がまだまだ学歴社会であること、高卒での年収はよほど営業で実績を示すか、「学歴不問」の業界以外では大卒のそれに比べて破格に安いことを頭に置いておく方が良いと思います。

また大学受験は日本の場合年1回の一発勝負ですが、海外の大学の場合ペーパー試験ではなくEssayという自己紹介文の内容と高校時代の成績、推薦状によって決まります。
そしていくつもの学校を受けられますし、入学のタイミングも色々です。
その上、高校のレベルが低くともそこで良い成績を修めていたならば高い平均点で受験できるので、返金義務なしの奨学金を受けられる可能性もあります。
授業料などの経費も日本の私立大に下宿するのとアメリカの大学に留学するのとではそれほど大きく変わりません。
その上、年齢を過ぎてから海外留学をした場合でも日本企業での就職率は普通の日本の大卒よりかなり高くなりますし、収入もよいですし、実力があれば昇進も早いです。

このような選択肢もあることを念頭において方向を考えてみてはいかがでしょうか?