Self Reliance

自立支援事業

人生の成功の定義

「19才『何をしたらよいかわからない』とび職の若者との話し」の記事でも書きましたが、多くの人は「どんな仕事をしようか」「早期退職で次に何をしようか」「就活中だけどどの会社に入ろう」と考えて行動しています。

これは大きな間違いです。

私たちは「就職」「就社」をすることばかり考えています。仕事そのものが人生の目標になってしまっている人が多いのではないでしょうか。
「自分は何のために生きているのか?」とはゴーギャンの哲学的な悩みでした。「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか」というタイトルで、人生の目的について深く考え絵を描いています。

「自分はなんのために生きているか」は、会社・仕事のためでよいのでしょうか?
会社や仕事が人生そのものになってしまったら、仕事で失敗したり、解雇されたりしたら自分の存在価値はなくなってしまいますから、自信も消えてしまいます。
私の知人の一人に「正社員でなければちゃんとした人間じゃない」という気持ちを持っている人がいますが、この人のようになってしまいます。

しかし19才のとび職の若者のように「幸せな家庭を作ることを考えると嬉しくなる」なら、それを人生の目的にしてもよいのではないでしょうか?

テキストの中で私は「人生の成功の定義」についてお話ししていますが、私なりの定義は「人生のある時期に次の事が実現している状態」としています。

①「なりたい自分の姿」「理想の人生」になっている。

②自身の価値観、人生観を満足させている。

③毎日幸せを感じている。

もし今ブラック企業で苦しい思いをしている方、フリーターで少ない収入で失望している方、シングルマザーで先が見えない生活に毎日イライラしている方。いずれの方でも理想の人生を思い描くことはできるのではないでしょうか?どんな時に幸せと感じるのか、書けると思います。

「考えた事もない」「書けない」という方は、初めてでもかまいません。今すぐ考えてみましょう。
若い時、幼い時に望んでいた夢のような暮らし。それを想像して「なりたい自分の姿」「理想の人生」を考えてみましょう。

それができれば、「自分自身」の中の眠っているCompetencyが目覚めてくれます。

私たちが今しなければならないのは、「どんな仕事をしようか」「何になろうか」と悩んで決める事ではなく、「自分自身」に「自分はこうなりたいのだ」「これが自分の幸せの姿なのだ」と示すことなのです。