Self Reliance

自立支援事業

ヘッドハンティングされるほど優秀な人材になって成功する

「自分は会社で出世したいがどうしたらよいのか?」
「どのようにして社内で出世できるのか?」
「中途入社でコネも何もないがどうしたらよいのか?」
「同族会社なので出世は無理」といった「具体的にどのようにして出世するのか?」という質問をよくいただきます。

ビジョンが定まり具体的に前に進んでいこうとすればこのような疑問にぶつかりますが、具体的なアドバイスを誰からどのようにして得るべきか悩むことと思います。
そして実際に自分が仕事をする上でさまざまな本を読んでも具体的に記しているものは少ないと私も思います。

私は今いくつかの会社で顧問やアドバイザーをしていますが、ある会社で「このヘッドハンティングされるほど優秀な人材なろう」というテーマで訓練をしています。
これはその社長から頼まれたものです。社長自らこのように決められるよう私からアドバイスをしたのには次のような背景があります。

まずこの会社が同族会社で100年以上の歴史があること、役員は全員身内の人間で占められているという状況です。つまり従業員は出世しても部長レベルに留まるということです。

私は社長に次のような質問をしました。
「もし部下が社運を大きく変えるほど素晴らしい業績を上げたらその人をどう待遇しますか?事業部長などに任命しますか?」
それに対して社長は
「そうなればもちろん放っておかない。それ以上にするかもしれない」
と答えました。
それから私たちは次のような会話をしました。
「その人がそこまで業績を上げればヘッドハンティングされてしまうかもしれません。それはどうですか?」
「それは困る」
「しかし、彼はそれまでに会社に十分利益をもたらし、会社組織を十分強め、売れる仕組みも作り上げているでしょうし、部下も育てていればどうですか?」
「それなら引き抜かれても構わない」

他社の社長にも同じ話をしていますが、みなさん「ヘッドハンティングされるほど優秀な人材になってくれるのは望むところ」と言われます。
会社にとって「人が育つ」ということはその会社が素晴らしい環境にあるということを示しています。ですからたくさんヘッドハンティングされるのは会社そのものが素晴らしい力を持っていることになるのです。

ヘッドハンティングしてくるのは一般的には外資系です。
そして課長(マネージャー)以上のポジションでのハンティングになりますので年俸は最低でも1千万円は得られます。

私は部下を「ヘッドハンティングされるほど優秀な人材になるよう」アドバイスしながら育ててきましたが、実際にたくさんの人材が外に出ていきました。
私はこのことをとても嬉しく思っています。私のアドバイスが彼らの人生を良い方向に変えたからです。

では具体的にどうすればそうなるのかを示します。これは実際に私が教えてきたことで多くの人が成功してきたプロセスです。

①自分の担当する仕事の市場ニーズを理解する
②そのニーズを満たす商材・商品を見つける、開発する
③その商材・商品を「自分に扱わせてくれ」と上司または社長に願い出る
④許可を得たらそれを自分で推進する
⑤実績が出てきたら会社はそれを事業部などの一部門として独立させてくれる
⑥そこの責任者になる
⑦業界であなたの名前は知られスカウトから連絡が入る

むつかしそうですが、しっかりとビジョンを持って行えば誰にでもできる方法です。

実際に独立して仕事をしようと考える人はこの流れで会社を起こします。
①の段階で許可を得られなければ独立するのです。
①~③までは会社つとめの場合、会社の経費でそこまでできますからそれは活用すべきでしょう。

気づいた方も多いかと思いますが、前半はいわゆる「マーケティング活動」です。
今あなたのなさっている仕事が営業なら現場を回りながら市場調査をしてまわります。お客様の声やクレームを聴きながら、そこから「ビジネスチャンス」をさぐるのです。

私は過去に現場同行など千名以上の営業の方としていますが、ほとんどの方が「日常の営業活動」に振り回されて、自分で「マーケティング視点」で市場を見ていないことに気づきました。
「もし自分が独立するのならここはこうする」「このニーズにはこんな商材があれば対応できる」と感じられるように感性を日々磨いていくと、ある日突然「必要な商材」が見つかってきます。
これも「ビジョンを持っていると必要な情報が集まって来る」という原則と同じです。

私自身もこのようにして市場ニーズを理解し、その勉強をして「自分しか持っていない技術」を身につけてそれを展開することで、事業部長になりました。これは決して難しい方法ではありません。

もしあなたが事務担当(経理などの内勤)であってもいろんな方法で市場調査はできます。営業の人からの情報だけでなく経理を通じて得られる情報からも様々な市場ニーズは見出せます。
あなたがビジョンを持って「市場調査」をすれば必ず必要な情報は集まってきます。

そして先ほどの①~⑦のステップはビジョンさえしっかり持っていれば必ずできるのです。