Self Reliance

自立支援事業

ビジョン達成のために理想の伴侶を見出す

「ビジョンを作るにあたって将来の自分の家庭をどんなものにするか考えていますが、その基本となる伴侶をどのようにして見つけることができますか?自分のビジョン実現を助けてくれる相手をどうやって見つけることができますか?」
と30代前半の男性からの質問をいただきました。

私自身は24才で結婚したのですが、21才の時に面白い方法を学びました。
これは当時の日本では(というか今でも)珍しい方法でしたので、とても印象深くその通りにしてみました。
そしてそれが自分の行っていたビジョン実現のステップにぴったり合っていたので、とても効果的、実践的に活用することができました。
その結果、幸運にもその翌年には今の妻が自分のビジョンの実現を助けてくれる女性であることに気づき、交際を申し込み1か月後に「結婚を前提にしたお付き合い」を始めることになりました。

私が21才の時に受けた「自分にとって理想の伴侶を見つける」というテーマのレッスンはとてもシンプルでした。
シンプルと言うのは「理想の伴侶の条件を10書き出す」だけだったからです。

講師によると「結婚相手を探す時というのは時として一目ぼれや外見にとらわれて、本当に自分の人生に助け手となる伴侶を見逃している。多くの人はこれがために間違った伴侶と結婚してしまっている」とのことでした。

最初に「条件を10書き出してみましょう」と言われ書きはじめますが、10書くのは大変でした。
講師がみんなの内容をチェックすると男女問わずほとんどの参加者が「外見の良さ」つまり「美男美女であること」を挙げていました。
「ハンサム」「美人」は極端にしても「可愛らしい」「身長は何㎝以上」「髪の毛はポニーテールが似合う」「ブルースリーのような体格、体型(時代が分かります)」「8等身美人(これも時代が分かります)」「そばかすがないこと」「太っていないこと」等々。
外見にとらわれていると選択肢が狭まってしまい、見つけにくくなるというのです。
しかし外見も大切ですのでみんな譲れません。

そこで講師は「どんな家庭を作りたいかを考えてみましょう」と指導しました。
「自分がどんな人生を送りたいかで伴侶は変わります」と講師。

「外見を重視していると伴侶が事故や病気でそれを損なった時、あなたの結婚生活は終わることになります。しかも老化は間違いなく誰にでもやってくるので、今はその条件をクリアしていても年を取ってくるとクリアできなくなりますから、愛情も消えてしまいます」
などと言われました。

私が自分のプログラムの中で自分の人生について「なりたい自分」について考えるように勧めていますが、この講師の話と私のビジョンづくりは一致しています。
私たちは「なりたい自分の姿」「自分の人生のビジョン」をしっかり持つことで、伴侶に関しても具体的にイメージすることができるようになります。

たとえば私の場合は「将来ニュージーランドに住む」というビジョンを持っていましたので、伴侶は「英語が好きな人」(上手ではなくとも好きならあちらに行ってからでも学べます)という条件は必須となりました。
私の父は私が小学1年生の時に仕事に失敗して夜逃げをし、その後高校1年になる前にまた父が勤めていた会社を上司の使い込みが原因で解雇されてしまいました。
しかも上司の借金を背負わされてしまったので、私は小学1年生の途中からとても貧乏な生活を強いられたため、自分が社会人になっても「ぜいたくな生活は若いうちはできない」と思っていました。
そのため「経済的感覚のすぐれた伴侶」をえるために「貧乏を経験している人」を条件に入れていました。
また「子どもをたくさん育てる」というビジョンがあったので「いつも優しく子供をあやす母親」という母親のイメージとして「歌声の素敵な人」という条件を入れていました。
さらに「両親を自分が引き取って一緒に暮らす」というビジョンに対しては「自分の両親を大切にしてくれる人」という条件を入れていました。

このように自分の人生のビジョンを作ることで伴侶候補生への条件を完成させることができます。

どうしてこの10の条件を記したチェックリストが必要かと言いますと、講師曰く:

「人は一目ぼれしやすい生き物です。しかしあなたの理想とする家庭のビジョンがあるとチェックリストが作れます。これがあると後になって『こんな人だとは思わなかった』という性癖を見落とすリスクは下げられます。このチェックリストはあなたが盲目にならないように、外見に惑わされず、冷静にその相手の人間をチェックすることができます」ということなのです。

私はこのチェックリストのおかげで「当時自分が好きなタイプだった女性」とは全く違うタイプの人が「私の花嫁候補の条件」の全てをクリアしていることに気づきました。
彼女は私のすぐそばに居た気安い友達でしたが、結婚相手とは意識していませんでした。それは10才年上だったからです。
しかし、私はこのチェックリストにより冷静に彼女のことをチェックし、彼女なら私の理想の人生を作る助けをしてくれる人だと気がついたのでした。

ぜひこの方法をお試しください。