Self Reliance

自立支援事業

③私自身の経験

以下は、17才からこの方法を実践した私自身の例です。試行錯誤で失敗の連続でしたが、年齢ごとに「なりたい自分の姿」のビジョンを更新し、その都度与えられた場所で、次々と新しいCompetencyが目覚めてくれました。それらはそれまでの私が想像もしなかったものでした。

①高校時代は「自分はトランペットで生きて行ける」と思いこんでいました。しかしそれはありきたりの才能で、真のCompetencyではないと悟り、「ビジネスマンとして海外で仕事をしてかせぐ」ビジョンを作りました。

②大卒後、事務職として働いていましたが、最初の転職で営業職に。半年でトップセールスになり、「営業力」が目覚めてくれました。

③学生時代英語は苦手でしたが、30代前半で海外駐在し、「英語の能力」が目覚めてくれました。

④「文章を書く能力」があることに30代前半で気づきました。

⑤「考古学を探求する能力」が30代半ばで目覚めました。自分が海外の学術文献を読みあさるようになるとは想像もしませんでした。

⑥文系出身ながら30代半ばで「医学知識を身につけ、お医者さん達と色々なプロジェクトを進める能力」が目覚めました。

⑦「人を教え、啓蒙すること」に喜びを感じるようになったのは30代半ば。

⑧「人前で話しをする能力」は40台最初に目覚めました。病院経営コンサルタントして数百人の医療関係者の前で話しをするようになるとは思いもしませんでした。

⑨「組織を強める能力」に40台後半に目覚めました。

このように私は17才からこの40年あまりで「色々なCompetencyを見出すたび」に新たな知識、技術を身につけ、17才の時に描いた「なりたい自分の姿」に日々近づいてきました。

よく「あなたはとても優秀だったんでしょう」と言う人がいます。
誤解しないで頂きたいのは、私は17才の時の偏差値は30台で行く大学はなく、英語については大学受験直後に受けた英検2級は不合格。52人のクラスでわずか二人だけでした。
社会人最初の商社での事務職では、ミスが多くタイピストの女性達にやり直しばかりさせてしまい「あなたの仕事はやらない」「給料泥棒」言われるほど出来の悪い社員でした。
社内のコミュニケーションの取り方も下手で、部署内ではトラブルばかり起こして、配属替えをされてしまいました。

このような中でいつも「いつなりたい自分の姿になれるのだろう」と思い、悩みましたが「自分には絶対まだ目覚めていない能力があるはず。今はだめでも遅咲きでも、きっと人生で成功できる」と信じて、その時を待っていたらこのように次々と新しいCompetencyが目覚めてくれて、現在60歳近くになりましたが、「なりたい自分の姿」にかなり近づいてきたのです。

この私の経験からもお分かりのようにCompetencyは年齢に関係なく、見い出し身につけることができます。

私はこの方法を部下やたくさんの人に教えてきました。

実践した人は、私と同じように新たなCompetencyを見出すことが出来ました。しかし、大半の人は「いいですね」と言いながら、行動しなかったので、ずっとそのままでした。
「人の人生を強め、サポートする仕事をする」ことが私の30代からのビジョンです。
これで多くの方が人生を成功させる姿を見ることが、私のビジョンの達成なのです。そして今その仕事につけていることに大きな幸福感を得ています。