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部下の人生に関心を持つ事でパワハラ・モラハラを無くす①

アメリカの営業マネージャーのコーチングスキル研修で「部下育成を真剣に考えるなら、部下の人生に関心を持ってあげるべきだ。そうすれば軌道修正点が分かるようになる」と学びました。最初は出席者全員、この話にピンときませんでしたが、ディスカッションを通して理解できるようになりました。

講師は「上司の責任について」新任マネージャー達に考えさせました。
すると「売り上げを上げる事」「部下の育成」などが上がりました。それに対して講師は「上司の責任は、部下の人生をより良くする事」だと言い切りました。アメリカ人には分かったようですが、私には分かりませんでした。

アメリカでは学校の教師達は「教師の責任は生徒の人生をよくする事である」と叩き込まれているそうです。私は在米中に何度か娘の学校の校長先生と話しましたが、その時にもそのような話を聞きました。つまりアメリカ人にはこれは珍しい概念ではないのです。

私はこの話を帰国後、知人の大学生のお嬢さんに話しました。彼女が教職課程の授業で「教師の責任とは何か」と教授に質問された時、この答えを言ったところ、教授は「こんなに素晴らしい答えを聞いた事は無い」と感激し、それからその答えを授業で教えるようになったそうです。

「学校の教師は生徒の人生を良くするのが責任」と言うのは分かりますが「上司は部下の人生をより良くするのが責任」とはどう言う意味でしょうか?「部下を育成すれば、部下の営業スキルが上がり、彼の給料が上がり、より良い暮らしができるようになる」という意見が出ました。

研修では更に突っ込んで「部下の人生」に焦点を置いて話し合いがなされました。部下も人間です。それぞれに人生があり、伴侶、子供が居る人もいます。彼らの人生を「より良くする」にはどうするのか?と講師は問います。もうお気づきのようにこれは、パワハラ・モラハラ対策の研修でもありました。

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