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2019.11.23コーチングスキル関連

パワハラ事例

パワハラ関連の記事を読んでいますと、「定義づけ」「訴訟」「復讐」「やめさせたい」などの内容が多く「なぜパワハラが起こるのか」「パワハラを起こす上司側の心理」などについてあまり触れられていません。

根本的な解決のためには上司自身に、「自分が行っているのはパワハラだ」と認識させる必要がありますし、「パワハラをしないでも部下管理はできる」方法を学んでもらう必要があります。
私がアメリカで仕事をしていた30年前には、既にこのような研修はオフィスで行われていました。

「上司の責任はなんですか?」と日本での研修で質問すると「業績を上げる」「目標の達成」と答える方が大半です。時々「部下を育てる」と答える人がいますが、「でも実際は目標達成が一番ですよね」とつけ加えます。
これはアメリカでも同じです。しかし「部下を育てる」という視点で言うと、アメリカの企業はそれを実践しています。

それが「部下に対するフィードバック」「部下に対するレコグニション」に現れています。
これらを実践していると、パワハラは本来できなくなります。

とは言え、アメリカでもパワハラは存在します。なくなりません。映画などでよく見るような強烈なパワハラはあります。
しかし、アメリカ社会全般では「上司は部下を育てる」という意識が定着しているのに対して、まだ日本社会では「上司は部下に指示命令をする」という意識が強い為、「部下はそれに従うべき」「上司の命令は絶対」という風土残って居ます。

部下は命令によって従わせるのではなく、適切なコーチングにより「自身の間違い、不足に気づかせ、自身で改善するよう導く」事で成長しますので、それによって組織も成長し、業績を上げる事が出来ます。

「そんな悠長な事はやってられん」との反論もお聞きします。
しかし私が最初に入社したアメリカの医療機器メーカーでは、営業職の内定者に対して6週間の集合研修を行い、徹底した訓練を行いました。一人当たりにかかる費用は500万円でした。
それほど時間と資金を投じて「部下を育てる」事がアメリカでは当然のように行われています。その結果、業績が上がるわけです。

どのようなコーチングが必要か、そのためにどんなフィードバック、レコグニションをすべきかについてはこのサイトのブログにたくさん記していますので、ぜひご参照下さい。

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