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2019.08.12コーチングスキル関連

パワハラ・モラハラをしないでも生産性を上げる事が出来る

「我が社にはパワハラ・モラハラは存在しない」と思っている方は結構います。
私が営業同行時に個人的に「御社にはパワハラ・モラハラはありますか?」と聞きますと、色々な反応があります。
「あります」と断定する方。「微妙なところ・・・」という答え方をする人。質問の意味が分からない、ときょとんとした表情で「え?パワハラ・モラハラですか?分からないです」と答える人。様々です。

意外にも最後の方のように全くその事を意識した事もない人も居るのです。
パワハラ・モラハラは個人の感じ方なので、一概にその存在を確認することは出来ません。
たとえば学生時代に厳しい体育会系の部活で過ごしてきた人は、上司に怒鳴りつけられたり、厳しい言葉で罵倒されても「これくらいあの経験に比べたら何でもない」「普通でしょ?このくらい」などと感じるかもしれません。
しかしその経験のない方には、社会人になって初めて人に罵倒されると、驚いてしまうでしょう。

上司もまた「自分がパワハラ・モラハラをしている」という意識がない方も居るでしょう。中には「自分が上司からされてきたことそのまま」を部下にしている場合もあるでしょう。
売り上げ達成のプレッシャーを受け、それができないと人前で能力・人格を否定されるような組織では、部下は精神的に追い詰められ、まともな思考も出来なくなります。

私も若い時に経験がありますが、いつも罵倒される先輩との仕事ではどういうわけか失敗してしまいます。
反対に私の事をよく面倒みてくれた先輩との仕事では、のびのびと仕事ができたので失敗する事なく、良い成果をいつも上げることが出来ました。
自分でもとても不思議でしたが、「プレッシャーをかけられないと、自分はこれほどの成果を上げられるのか。本当の自分はどちらなのか?」と社会人1年生の頃はよく考えたものでした。

部下をのびのびとした気持ちで仕事をさせると、生産性は上がります。プレッシャーをかけると生産性は下がります。中には適度なプレッシャーで向上する場合もあるかもしれませんが、一般的にそのマネージメントは長続きしません。
私自身の経験からその事を理解しています。
情けない事に自分が20代後半で初めてマネージャーになった時、後者の悪いマネージメントをしていました。そして部下をいつもびくびくさせていました。
その時は自分の新人時代の気持ちを忘れてしまっていたのです。

アメリカでマネージメントのスキルを学んでからの自分は部下の心理、組織の心理について良く理解する事が出来ました。
このサイトに記しているコーチングは「部下に関心を示すレコグニション」を行ってパワハラ・モラハラを無くす手法です。
また「部下の人生を豊かにする」考え方についてもお伝えしています。
これらの記事についてもぜひご参考になさって下さい。

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