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2019.07.31コーチングスキル関連

営業マネージャーの大半が自分の営業スキルを認識していません

同行は上司のスキルを継承する場」であると別の記事で記しました。そのためには上司が自分自身のスキルを認識しておく必要があります。

私が今まで同行してきた中で、自分のスキルやコンピテンシー(最も業績を上げているスキルや才能の事)を「最低でも5つ」スムースに言えた方は、ほぼおられませんでした。
欧米企業や日本での外資系企業の中途マネージャー採用面接では、よくこの質問をされます。そしてそれに答えることが出来なければ、合格はむつかしいでしょう。どうしてこのような質問をされるのでしょうか?
研修でこの事をマネージャーの方々に考えて頂きますが、やはりなかなか答えが出てきません。

マネージャーの責任のひとつは部下育成」です。上司は自分の持てるスキルを部下に継承することで部下を育成します。そして「自分が持っている以上のスキルを部下に伝える事はできません」。
「あなたは部下に何を伝えますか?」「部下に伝えるべき、あなたのスキルはなんでしょうか?」と研修でお聞きすると、考え込んでしまうマネージャーの方々が多く居られます。

私は採用面接を受けた時、自分のスキル、強みとして10個は言えるようにしていました。普段から「自分はこれで業績をあげているんだ」と常に意識していましたので、いつでもそれらを活用することが出来ました。
逆の言い方をすれば、「意識していないスキルは活用しようがない」のです。
そして「意識していないスキルは部下に伝える事が出来ない」わけですね。

私がマネージャーの方々にお会いするたびに「ご自分のスキル・強み・コンピテンシーを最低でも5つ、いつも口に出せるようにしておいてください」とチャレンジしているのはそう言う理由なのです。


これらの詳細については拙著「3,000人の営業同行の現場から ~アメリカのトップ企業が使っているのに日本では使われていない営業&コーチング・スキル実践集」 「パート1(営業編)」「パート2(コーチング編)」 に記されています。書名クリックされますとAmazon電子書籍Kindleの画面に移動します。