不安を感じてもビジョンを持ち続けると成功する

芸人として初めて芥川賞をとられた又吉さんについてテレビの情熱大陸と言う番組で彼の小説家としての顔と芸人としての顔が紹介されていました。

私は芸人としての彼についてはほとんど知らなかったので、今回初めて彼の漫才を見る機会がありました。彼が芥川賞をとっていなかったら多分見ることもない、つまり私にとっては興味のない芸風の芸人さんだなと感じました。

彼がどうして芸人になろうとしたのかについてはよく分かりませんが、今の相方さんとは12年の付き合いで、ずっとネタ帳を作っていたそうでその実物も紹介されていました。
売れるかどうかわからないのにずっと成功を信じてネタを考え、書き続けるというのは大変な作業だと思います。
彼らコンビの生活が安定したのはこの数年だそうです。それまではずっと辛酸をなめてきたと聞きます。ずっと売れない時期に普通の大学ノートにネタを書き続けるという作業に芸人で成功することの大変さを感じさせられました。

あの有名劇作家の三谷幸喜さんも小学校1年生の頃から「脚本」を書いていたそうです。
小学校の学芸会の出し物を「クラスメート一人一人の雰囲気をもとに『書きあて』をしてきた由。つまり「この人にはこの役」という風に、その生徒にこの役をさせてみたい、という気持ちでその人が演技する様子を思い浮かべてお話を作るのだそうです。
他のエッセイでもよく書かれていますが、三谷さんはこれをずっと続けてきたそうです。

両者に共通しているのは「自分の将来をしっかり見すえて、その実現に向けて今必要なことを行うこと」です。

私たちは「今自分のしていることは自分のビジョン実現に役立つのだろうか?」とよく疑問に感じてしまいます。

「今の仕事は自分の役にたっているのか?」
「今の仕事を続けていて、ビジョンが実現するのだろうか?」
「今の日々の仕事は何のスキルアップにも役立たない」
「自分は毎日無駄なことをしている」

などと否定的で不安な気持ちが毎日湧き起ってきます。
もしあなたが「なりたい自分の姿」をきちんと見定めていなければ、このような気持ちを持った時不安でしかたがなくなるでしょう。
しかし、もし「具体的ではっきりとしたなりたい自分の姿」をビジョン化していれば、今自分が行っている仕事が何であれ、それは「ビジョン実現につながっている」と前向きにとらえることができます。

今私は、4つの会社の顧問として働きながら自立支援のボランティアを行っていますが、59才になって自分のビジョンの後半を実現するステップに入ることができたようです。
私は17才で立てたビジョンは「30才を過ぎたらニュージーランドに家族で住む」というもので、それが31才で実現したものの義父の病気で帰国しなければならず、思いがけない軌道修正を強いられました。
その時半年ほど失業状態が続きました。
それはニュージーランドというのんびりした国に2年も住んでいたので、バブル期の日本のビジネススピードについていけず、少し社会復帰に手間取ったからでした。満員電車に乗れなかったくらい感覚がずれてしまっていました。

妻が義父の看病をしている時間、私は2歳の娘を連れ公園で子守をしていました。
蓄えも少なく、仕事の無い状態は非常に不安でしたから「こんなことをしていてよいのか?」という気持ちにどう向き合ったらよいか悩んだことがありました。しかしすぐに頭を切り替えて「自分は少なくともニュージーランドという外国で仕事をしてきた。英語も多少は話せるようになった。次はアメリカをベースに国際ビジネスマンになろう。給料はニュージーランド時代の二倍を目指そう」というビジョンを立て、それを基に具体的な「なりたい自分の姿」を作り直しました。
浪人中もそのような自分をビジョン化していましたので、夢がどんどんふくらみ不安は消えて行きました。
そして「今のこの娘との時間もとても大切な思い出になる」と理解しました。

その後すぐ得たニューヨークでの仕事のため、私は単身赴任することになりました。
2か月に一度は日本に戻って来て、家族と2週間は過ごせましたが浪人中の娘との時間は感情成長期の彼女との関係強化に役立ったのだ、と感じました。
あの時間がなければ、私はニューヨークと日本との不規則な生活の中で娘としっかりとつながることができなかったと思います。

その後も私にはいつも「今の仕事で本当に自分のビジョンはかなうのか?」と感じることばかり起こりました。
その都度「今の仕事やこのとんでもない試練は自分のビジョン達成にどうしても必要なのだ」と考えることで、それらを自身のビジョン実現の力としてきました。

そして最終的には「家をベースに仕事をしていつも家族のそばに居て、必要十分な収入を得る」という私のビジョンは57歳の時に実現しました。

このおかげで、今は毎日のような出張と長い勤務時間に縛られることもなく、娘家族の世話をし、夏休みには平日でも4人の孫達と庭でプール遊びをする時間も作れますし、闘病中の妻を病院に送迎する時間もとることができるようになりました。

このようにみなさんが今行っていることは「必ず自分のビジョンの実現に役立つ、つながっていく」と感じながら続けられることをお勧めします。気持ちはとても前向きになります。

ぜひこのことを念頭に置いて今の状況を乗り切っていってください。

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