人生の成功は偶然には起こらない

2015年9月26日、朝日新聞文化欄に俳優の松尾論(まつお・さとる)さんのお話しが載っていました。

彼は大学中退後24才で役者を目指して兵庫県から上京しました。数か月たった頃、路上で航空券を拾い交番に届けたところ持ち主の女性がお礼をしたいとのことで表参道の喫茶店で会ったそうです。
役者を目指してオーディションを繰り返し受けていることを話したところ「今度のオーディションが駄目なら連絡して」と言われました。
その女性は今彼が所属する芸能事務所の現会長だったというラッキーなお話です。

これを機に彼はプロの役者として成功していくのですが、これは果たして偶然だったのでしょうか?

私は全ての人にこのような幸運が起こるとは言いません。
しかしビジョンを持っている人にはまわりの人から見ると「幸運としか言いようのない現象」が起こることは確かです。

私の友人で日本企業の役員として活躍している男性が居ます。
「彼は実に強運だ」と業界でも言われていますが、彼に言わせれば「運だけでこの業界やっていけるわけがない。全て実力だとは言わないが、自分でいつも自分の将来についてのビジョンを持っていなければこうはなっていない。運がいいと言うのではなく、チャンスはいつもあちらからやってくるように見える。でもそのチャンスは誰にでも必ずあるものだ。それを見過ごしてしまうかどうか、それはいつも自分の将来のビジョンを持っている人間だけが気づくんだと思う」だそうです。

私の考えと同じなので、彼とはよくこのことについて話します。
「会社の若い人たちでビジョンを持っている者がほとんどいない」と彼は言います。私も同感です。

私は今、5つの会社で顧問、アドバイザーをしていますが「何のために働いているのか」「何をしたいのか」「何になりたいのか」について考えている人にはほとんどお目にかかりません。
私の経験では、若い人に限らず40代、50代でも同じ傾向があると感じています。

私は59才の今になってもビジョンを日々更新していますが、あるビジョン実現のために「あと20年間現役で働き続け年収○○円を維持する」という目標があります。
いくつかある私のビジョンのひとつに「アジアで孤児院を設立する」というものがあります。

私の知人の一人で50才代後半からアジアで小学校や井戸を寄付し続けている人が居るのですが、彼の生き様にはとても感化されています。
私も30代から彼のような社会貢献をしたいという気持ちを持っているのですが、具体的に自分のビジョンにはしてきませんでした。
そのためにそれは低い優先順位になっていて、今まで自分の目標にはなっていませんでした。
しかし知人のようにきちんとビジョンとして計画を立てていれば「普通の会社員だった彼にでも」それを実現できるための方法が次々と目の前に現れてきたと言うので、荒唐無稽に見える私の目標も実現可能であるに違いありません。

俳優の松尾さんの場合、路上で拾った航空券がビジョンの実現につながったわけですが、持ち主が芸能事務所のオーナーだったというのは偶然とは思えません。

私も前述のビジョンをずっと考えていたら「3か月前にたまたま知り合ったある会社の社長さんの仕事を手伝うこと」を突然思いつき、今年のシルバーウィーク前に彼にEメールを送りました。

彼はかなり年配の方なので、名刺に書かれていたメールアドレスに送った「私のメールを見ないかもしれない」とふと思いましたが、メールを書いた時点で「この仕事はきっとうまくいく」という確信がありました。
その結果、社長から連休明けにすぐ電話があり、大きなコラボ・ビジネスを始めることになりました。

これなども3か月前に会った彼のことをどうして思い出したのかよく覚えていませんが、ふと脳裏に彼の会社のことが浮かんだのでした。

また別のビジョンについてもそれを実現するために、ある一部上場企業の会長に「手紙で相談する」ことを思いつき、その通りにしてみました。
彼とは以前仕事でご一緒したことがあり、互いに好感を持っていると感じていたので「彼なら必ず私の相談に乗ってくれる」という確信があり、手紙を出したのですが、返事はまったくありません。「自分の勝手な片思いだったか」と思っていましたら、半年後に電話を直接いただき「助けてほしいことがあるので、すぐに会ってもらえませんか」との連絡でした。
私の相談事より彼の相談を受けることになったのですが、奇しくも彼の仕事を助けることにより、私の相談事も解決することになりました。

私にはこれらが偶然とは思えないのです。

私がいつも「ああしたい、こうなりたい」というビジョンを具体的に考えていると、このように「誰に連絡すべきか」「誰に相談すべきか」という情報に気づきます。
世間ではこの現象を「引き寄せる」とか「夢が実現する」という抽象的な表現で伝えていますが、私はそうではなく「それらの情報に自分が気づくようになる」というのが正しいと確信しています。

 「ビジョンを持ってもそれが実現しないのではないか?」と、不安を感じるのは当然です。しかし必ずビジョン実現の方法は示されます。それは道端に転がっているのかもしれません。
そのことを信じて「ひらめいたことは無視しないで何でも取り組んでみる」ことをお勧めします。

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